- これからキャンプを始めたい人
- 無駄なコストをかけたくない人
- キャンプギア(道具)の置き場所が限られている人
この記事に辿り着いたあなたは、おそらくネットである程度のキャンプ道具(ギア)の情報を得ているものの、
「必須なギア」と「無くてもいいギア」の判別がしたい
このような状態なんじゃないかなぁと思います。
正直、市場に出回っているキャンプギアは「無くてもいいギア」が大半です。
何度売ったことやら…。
そこでこの記事では、実際に購入して使わなかった「いらないもの10選」と、「愛用し続けているもの3つ」をご紹介します。
キャンプでいらないもの10選|ソロ・ファミリー向け
ここから紹介するのは、キャンプでいらないと感じたもの(自分には合わなかったギア)です。
これまでの経験で感じたことや実体験をふまえて紹介しています。
キャンプギアには、開発者側の強い想いがあるものもあるので、全否定するつもりはありません。
大きめのLEDランタン
キャンプを始めた頃に「安くて明るい!」という理由で買いましたが、すぐ使わなくなりました。
- デカい&重い
- 単一電池がいる(しかも3本ぐらい必要)
- 明るすぎるとサイトの雰囲気が台無し
購入して1ヶ月で使わなくなりました。
大きめのクーラーボックス
クーラーボックスは、「大は小を兼ねる」と思い、大きいサイズ(50Lクラス)を買いました。
ただ大きめのクーラーボックスは、デメリットが多いです。
- 場所を取る
- 氷が沢山いる
- デイキャンプでは大きすぎる
もちろん、大きいクーラーボックスには良いところもあるのですが、私にとってはデメリットの方が多かったですね。
また、食材や飲み物をパンパンに詰めるとかなりの重量になるので大変です。
おすすめなのは、中型クラスのクーラーボックスの2個持ち!
2個に分けると車に積みやすいし、軽いし、種類別に冷やせるなどメリットが多いからです。
クッカーセット
アウトドアメーカー各社から調理器具が販売されており、鍋やフライパンなど収納も出来る便利なクッカーや調理器具セット。
キャンプでも便利でオススメされている調理器具セットですが、絶対的に必要とは思っていません。
- 大きめの鍋1つあれば基本なんでも作れる
過去に、調理器具セットを持っていましたが、すぐに使わなくなりました。
ソロでは「アルミパーソナルクッカー」、ファミリーでは「焚き火鍋と飯盒」だけですが、何も困ったことはありません。
作る料理にもよりますが、献立に応じて準備すればいいだけ。
調理系のギアは、「キャンプで何を食べるのか」を決めてから買うようにするべきです。
自宅で普段どんな調理器具を使っているかイメージすると分かりやすいですね。
囲炉裏テーブル
バーベキューグリルや焚き火台を囲う囲炉裏スタイルは雰囲気いいですよね。
最初は憧れましたが、1回しか使っていません。
- グリルや焚き火台の周りがゴチャつく
- グリルや焚き火台との距離が難しい
- 夏は暑いし、冬は暖まれない
- テーブルが低い、狭い
- 場所を取る
一見使い勝手が良さそうに見えますが、結構使い勝手悪いです。
ファミリーキャンプの場合、炎から子どもを守るフェンスとして使える…という点はいいですが、デメリットが多すぎるのでいらなかったです。
雰囲気に全振りしたギアだと思ってます。
ベンチシート
ベンチシートは、ファミリーキャンプでかなり人気で、あると子供も喜んでくれます。
子供2人いますが、喜んでくれたのは最初だけでした。今では自宅で使ってます。
- 積載時にかなりの場所を取る
個人的な意見ではありますが、ファミリーキャンプ用に買っても、子供が成長したら使わなくなる上に、結局用意しても座らない時間が多くなります。
子供とキャンプに行くと、だいたい「外で遊んでいるか」「テント内で遊んでいるか」のどちらかなので、そもそもチェアすらいらないレベルです。
「子供のために良いチェアを用意してあげたい!」という親心はすごく分かりますが、それならキャンプで遊べるおもちゃを買ってあげる方が喜ぶと思いますよ。
ガスランタン
ガスランタンは点火と消火が容易で、扱いやすいのが特徴。
また、キャンプではほぼ必須アイテムである「ガス缶」を活用できるので荷物も減らせる。
一見良さそうですが、自分には合いませんでした。
- 燃焼時間が短く燃費が悪い
- 風に弱い
燃焼時間が短いという欠点があり、長時間での使用になると、予備のガス缶は必要になるでしょう。
光量はLEDランタンよりも大きいのですが、ガスの残量が減ると光量が安定しなくなってきます。
また風に弱いという欠点もあるので、燃料系ランタンを使うなら、風があっても炎の美しさを十分に堪能できるオイルランタンがおすすめです。
打ち込み式のランタンスタンド
サイト全体を明るく照らせて便利なランタンスタンド
ランタンスタンドを使うと、サイトを一気にお洒落にしてくれますよね。
ただ、打ち込み式のランタンスタンドになると、意外と面倒なことが多いです。
- 積載時に場所を取る
- 地面に打ち込むのが面倒
- クランプ式のスタンドで十分
実際に他の人はどう感じているか気になったので、「ランタンスタンド」とググってみると、サジェストで「いらない」とキーワードが出てきてしまう始末。
もっと調べてみると「ランタンスタンド いらない」という検索は、月間で100〜1000回の検索ボリュームがあるみたいですね。
ということは、ランタンスタンドは「買ってみたものの正直いらない気がするなぁ」「ランタンスタンドが気になるけど買うほどのものなのか?」と感じている人が一定数いるというわけです。
ランタンスタンドがいらない理由については、以下でも解説しています。
無名メーカーのカトラリーセット
キャンプ始めたての頃に「これさえ買っておけば」と、Amazonで安いカトラリーセットを買った記憶があります。
ただ、やっぱり安い物にはそれなりの理由がありました。
- 剛性が弱い(折りたたみ部分が貧弱など)
もし購入するなら、大手メーカーのカトラリーセットを買った方が、トータルで考えるとコスパは良いと思います。
むしろ最初は、割り箸やプラ製のスプーンで十分ですよ。
大手メーカーのカトラリーセットは、収納を考えて上手く設計されているため、その分価格はお高め。
おそらく「スプーンやフォークだけでこんな値段するの!?」ってなると思います。
キャンプ初心者の人は、カトラリーセットではなく、もっと実用的なギア(チェアなど)にコストをかけるべきです。
コット
コットとは、簡易的なベッドのようなもので、他にもベンチとして使ったり、ちょっとした荷物置きに使えたりと便利です。
ただ、なくても大丈夫です。
- 組み立てが面倒(力がいる)
- 地面が浮いていてもなんら変わらない
- 実際にコットが必要な状況はほとんどない
「コット+マットの寝心地は最高!」とよく言われますが、コットは無くていんじゃないかなぁと思ってます。
しっかり整地されたキャンプ場がほとんどなので、野営でもしない限りはいらないですね。
コット買うなら良いマットを買った方が賢いですよ。
ツーバーナー
バーナーが2個あると、お湯を沸かしながら他の料理もできたりするので便利そうですよね。
ただ、これまで1度も「ツーバーナーがあればなぁ…」となったことがありません。
それよりもデメリットの方が目立ちました。
- 重い
- 積載時に場所を取る
キャンプでどんな料理をするかにもよりますが、必要だと思ったことがありません。
最初の頃は、カセットコンロ1つあればOKです。
愛用し続けているもの3つ|買って損なし
逆にここでは、購入して長く愛用し続けているギアをご紹介します。
スノーピーク フラットバーナー
スノーピークのフラットバーナーは、最強のガスコンロだと自負しています。
正直、ガスコンロを買うならコレ一択です。
理由は以下の通り。
- IGT規格で使い勝手が抜群
- 火力3000kcal/hで十分
- 風に強い
- コンパクトに収納できる
- カスタムアイテムが豊富
- 調理器具を安定して置ける
この中でも「IGT規格」というのがポイント。
IGTはスノーピークの大人気シリーズで、多くのキャンパーから絶大な人気を集めています(スノーピークからは、正式にIGT規格という規格は発表されていません)。
本来は「アルミフレーム」と「脚」を好みのサイズから選んで、テーブルから作り上げていくシステムなのですが、サイズ選びで迷ったり価格が高いのがネックでした。
そこで様々なメーカーがIGT規格に対応した「IGT互換テーブル」を手頃な価格で販売し、一気にIGTシステムが普及しました。
キャンプブームで後押しされ、現在ではIGT規格に対応したアイテムがかなり充実してきています。カスタム性が高いのも魅力の1つ。
筆者は、ラーテルワークスの「ウッドパネルテーブル120」にフラットバーナーを搭載して愛用しています。
またスノーピーク製品は、「永久保証制度」を採用しており、壊れたら買い換える必要がありません。
これからバーナーを買う人には、絶対におすすめの名品ですよ。
ユニフレーム 焚き火鍋
「キャンプでバーベキュー以外もやってみたい」という人には、この焚き火鍋は最高に便利です。
理由は以下の通り。
- 「焼く・煮る」は一通りできる
- 焚き火でも使える
- ステンレス製でサビにくい
- 品質が安定しているユニフレーム製
- サイズが「18cm/26cm/30cm」から選べる
ステンレスは、鉄を主成分としてクロムなどを混ぜた合金素材のことで、メリットはサビにくく、丈夫なので、長く使うことができます。
ユニフレーム社製のギアなので、価格も安く、品質が安定しているのもポイントです。
「調理器具は必要最低限で」という人は、正直これだけあれば大丈夫です。
料理にこだわらない限り、キャンプで必要な調理器具って、「鍋と飯盒」があればなんとかなります。
ただ、キャンプにおいて楽しみ方は人それぞれ。
ダッチオーブンやスキレットなども、もちろん活躍してくれる事は間違いありません。
その一方で、最初にフルセットで調理器具を揃えるのも賢い選択だと思いますが、キャンプをしながら自分に合った調理器具を揃えていっても遅くないと思っています。
それでも、「調理器具は最低限で…」というキャンプ初心者の人は、まずこの焚き火鍋を基準に考えてみてはいかがでしょうか。
ユニフレームの焚き火鍋は、バーナーでも焚き火でも使えるので便利ですよ。
山善 タフライトアクションテーブル
購入して3年以上使っていますが、これまでこのテーブルを使わなかったキャンプはほぼありませんでした。
理由は以下の通り。
- 耐熱メッシュ天板で熱いものが置ける
- 高さ3段階調整可能
- ワンタッチで設置と撤収が可能
- ファミリーでも使える
- 見た目がシンプルで飽きない
- 丸洗いできる
アウトドアで使うテーブルとして、欲しい性能がほぼ備わっています。
あえてデメリットを言うならば、「分解してコンパクトにできない」がありますが、テーブルにこれは必要ないと思っています。
テーブルって、サイトに着いたらすぐに使いたくなるギアなので、いちいち組み立てたりするのはかなり面倒です。
撤収時も同じで、テント・テープ・キッチン周りなど片付けるギアが多い中、テーブルをいちいち分解するのは気が引けます。
テーブルやチェアなど、サイトに到着してすぐに使いたいギアほど、ワンタッチで使えるアイテムにするべき。
「快適さ<面倒くささ」になると、キャンプは行かなくなります。
キャンプを始めたての頃は、「コンパクトに賢くキャンプするのが正義」だと思っていましたが、ラクにキャンプを楽しんだ方がまた次も行きたいとなります。
山善のタフライトアクションテーブルは、「耐水・耐熱」でアウトドアで使いやすく、スタイルに合わせて高さが変えられ、ワンタッチで設営可能。
価格は、一番大きいサイズ(86cm×70cm)でも1万円以下なので、価格も安い。
キャンプ用のテーブルを買うなら、間違いなくコレです。
【補足】否定されがちでもあって良いもの
ここではネットの情報を鵜呑みにして、「売って後悔したギア」をご紹介します。
タープ
キャンプに行き出すと「結局タープって必要だった?」となる日が来ると思います。
「じゃあタープ売って他のギアでも買おう」となって後悔したのが私です。
結論、キャンプでタープが必要かどうかは状況によります。
まずタープは、以下のようなことを注意すれば必ずしも必要ないです。
- 木陰に設営できるキャンプ場を選ぶ
- 夏でも涼しい高原のキャンプ場を選ぶ
- 雨天時にすぐ車に入れるようにオートサイトを選ぶ
これらのキャンプ場を選べば、基本的にタープはいらないでしょう。
ただ、このようなキャンプ場が自分のタイミングで予約できるとは限りません。
「木陰に設営できる・夏でも涼しいキャンプ場」は、かなり人気が高いので、予約が取りづらいです。
また、テントにキャノピーがある、もしくはツールームテントやトンネル型テントの場合も「タープはいらない」とよく言われますが、夏はタープ下で過ごした方が断然涼しいです。
タープが無くてもキャンプはできますが、いらないとは言い切れません。
アウトドアワゴン
いらないギアによく挙げられる「アウトドアワゴン」ですが、手放すと後悔する時があります。
- オートサイトの予約が取れなかった
- 自分の好きなキャンプ場がフリーサイトだ
「結局使わなくなった」という意見が多いアウトドアワゴン。
しかし、絶対にいらないとは思いません。
駐車場からフリーサイトまで遠いキャンプ場では、重いテントやチェア、テーブル等を手で持ちながら、何度も何度も往復するのはかなり重労働です。
「自分の好きなキャンプ場のオートサイトの予約が取れないが、フリーサイトなら予約が取れる」となった時に、アウトドアワゴンは重宝します。
いらないものを抑え、最低限のものから
今回は「キャンプでいらないもの10選」をテーマにご紹介しました。
とにかくキャンプ初心者は、いらないものを抑え、最低限のものから買っていきましょう。
キャンプの楽しみ方は人それぞれなので、この記事で紹介したギアがあなたにもいらないものとは限りません。
まずは「テント+自宅にあるもの」でやってみて、足りないと感じたものから買い足す。
一気に揃えようとすると物が溢れるだけになるので、1つ1つ買い足していきましょう。
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